手伝ってるサービスで、Google Discoverからの流入が大きくなってきている。
以前なら検索だったりSNSだったりで対策をしてきたけど、最近の流入数を見るとDiscoverのインパクトが無視できない状態になりつつあり。検索対策は長年やってきたからノウハウがあるし、SNSも運用方法が見えてる。
でもDiscoverは掲載されるロジックがわからない。ある程度ハックできるSEO対策とは明らかに異なるし、どう対策したらいいんだと社内で悩み中。
コンテンツに直接かかわってないUX担当の自分としても勉強する必要があるかなと思い調べてみた。
ただ、調べながら思ったのは「Discover対策」って声高に叫ぶのって的外れじゃないかってことだ。生成AI対策も同様だけど、そもそもハックできるものでもなければするものでもないと個人的には思ってる。
とはいえ、何も知らないのもまずいので、とりあえず調べたことをメモしておく。
そもそもDiscoverって何が違うんだ?
調べてみて分かったのは、Discoverは検索とは根本的に違うってことだ。ユーザーは能動的に情報を探しに来るんじゃなくて、Googleが「きっと興味を持つだろう」と予測した情報を勝手にプッシュしてくる。つまり「発見」を促すコンテンツが必要らしい。
例えば、今まさに注目されてるテーマや季節性のあるトピックは表示されやすいんだとか。あとは、他にはない独自の調査データとか、そのメディアだからこそ提供できる価値など。
さらに、Discoverに表示されるコンテンツは短期間で入れ替わるから、常に新しい情報を提供し続ける必要がある。古い記事でもリライトすることで再表示の可能性があるらしい。
アイキャッチ画像と技術面
Discoverのフィードはタイトルとアイキャッチ画像がセット表示される。これが思った以上に視覚的な魅力が重要らしい。現状だとフリー素材の画像を選んでる記事が多いかも。あと、高解像度(幅1200ピクセル以上)のオリジナル画像の方が良いらしい。
さらに、Discoverはモバイルでの利用が中心だから、スマホで見にくいページの改善が重要になる。レスポンシブ対応は必須だろうな。ページ読み込み速度もチェックしたい。構造化データの設置はもちろんだ。
タイトルの工夫
DiscoverはSEOのタイトルと違って、ユーザーの好奇心や感情を揺さぶる「クリエイティブ性」が求められるらしい。具体的な数字や固有名詞を入れたり、読者の悩みを直接言語化したり、緊急性や希少性を匂わせたり。
ただし、クリックさせればOkにならないよう注意が必要。内容と乖離したタイトルは避けるべしだ。
今日の気づき
調べてみてあらためて感じたのは、結局「ユーザーファースト」に尽きるってことだ。
Discover対策として語られてることって、突き詰めると当たり前のことばかりだった。高品質で独自性のあるコンテンツを作って、視覚的に魅力的に提供して、技術的にスムーズに閲覧できる環境を整える。これって別にDiscover対策じゃなくて、ユーザー視点での対策だ。
やはり「Discover対策」って言葉に踊らされて、本質を見失うのは良くないな。Googleの顔色を伺ってコンテンツを作るんじゃなくて、読者が本当に価値を感じるコンテンツを作り続けることが結果的にDiscoverからの流入につながるんじゃないか。
そういう意味では、まずはユーザビリティの改善から始めて、コンテンツの質を上げることに集中すべきだろう。アイキャッチ画像の見直しとかモバイル対応の改善も、Discover対策というより読者体験の向上として取り組む。
あくまで「読者にとって価値のあるメディアづくり」として進めていくことが、結果的にDiscoverからの流入増加につながるはずだ。