4月の新年度。フリーになって4年半だが、当時の準備期間を振り返ってみる。
あの頃は本当に不安だらけだった。とりあえず会社を辞めてフリーになるために何を準備すべきか、全然わからずにググったり仲間にヒアリングしたり。右往左往してたのが昨日のことのよう。
今も壁にぶつかっては必死で乗り越える日々だけど、そのたびに思うのは事前にいろいろと準備しておいてよかったなってこと。思ったよりも順調に走り出せたのも、やることリストを作って一つひとつ片付けていったからだった。
そんなリストを久々に見直してみたら、なかなか使えそうだったのでメモっておく。
フリーランスになりたい人って、自分もそうだったけどとにかく不安でしかたがない。この「圧倒的な不安」に打ち勝つためには、事前の知識と着実な準備が大事になる。行き当たりばったりでやってると不安は増大するし、なにより必要なことが抜け漏れて後で大変なことになりがち。
なので、やることリストを洗い出してタスクにして、ひとつずつ片付けていくことが重要だ。
会社を辞めてフリーランスとして働くにあたってやることは、だいたい3つのフェーズに分かれる。
会社を辞める前にやること
退職する前にやるべき項目はこれ。辞表はもちろん、退職証明書や健康保険証は辞めた後の手続きに影響するし、家族にも迷惑をかけることになりかねない。退職後ドタバタしないよう片付けておきたい。
- 辞表(退職届、退職願)の提出
- 退職証明書の受取
- 源泉徴収票の受取
- 健康保険証の返却
- 年金手帳の返却(預けてある場合)
- 会社の備品返却(PC、社員証など)
- 業務の引き継ぎ
引き継ぎが雑だと退職後に連絡があったりするので要注意。あと、もしクレジットカードを持ってない、もしくは1〜2枚しかないなら、退職前に作っておいたほうがいい。フリーランスになると信用がなくなってカードが作れなくなるかもしれないので。
会社を辞めた後にやること
退職後にやるべき項目はこれ。ズラーッと並ぶが、これらを片付けないとフリーランスへの道は開けない。サクッと終わるタスクもあれば、時間とお金のかかるタスクもある。一つひとつ片付けていくべし。
- 国民健康保険への切り替え手続き
- 国民年金への切り替え手続き
- 個人事業の開廃業届出書の提出
- 青色申告承認申請書の提出
- 名刺の作成
- 印鑑の作成
- 仕事用口座の作成
- 仕事用メールアドレスの作成
- 会計ツールの選定
- 名刺アプリの選定
- 見積書・請求書テンプレの作成
- 仕事用ノートPCの購入
- Office365の購入
私の場合は、会社員時代に個人事業主として青色申告してたので、上記タスクのいくつかは対応済みだった。でも普通に会社員をやってた人だと、ノートPCとOfficeは持ってるけど、それ以外ほとんど「ナニコレ?」状態だろう。
まずやるべき必須タスクは、保険と年金の切り替え手続き。そして個人事業の開業届と青色申告の申請書の提出。ここまでできれば半分終わったも同然。あとはフリーランスとしての開業のタイミングまで着実にタスクをつぶしていくだけ。
フリーランスとして働きだしてからやること
盛りだくさんの準備をすべて消化できれば、いよいよフリラーンスとして業務開始。でも、働き始めてからもやるべきことは盛りだくさんだ。
- 営業活動
- 青色での確定申告
- 小規模企業共済制度での積立
大きくは、営業と確定申告だ。確定申告は年1回だけど、営業は継続的にやる必要がある。そして、最も重要なのは営業。営業なくして仕事は取れず売上も上がらない。まずは営業より始めよ。一に営業二に営業。
もちろん、ある程度の社会人歴があって経験豊富な人なら、これまでのお付き合いの中で仕事を紹介されることもあるだろう。私もその口だ。フリーランスとして仕事を取れるかどうかは、これまでどういう仕事をしてきたか、どういう人間付き合いをしてきたかが一気に試されると言っても過言ではない。
なので、まずはソーシャルメディアなどでつながっている友人や知り合いに、フリーランスとして働いてることを宣言しよう。そして「何か仕事あればぜひぜひ!」とアピールしよう。まずはそこからだ。
今日の気づき
最初から準備しとけばと反省してるのが、事業用のクレジットカード。個人事業だとどうしても仕事と生活のお金が混在してしまいがち。毎年、確定申告のときに複雑になってしまうので、ここは最初から整理しておくべきだった。
フリーランスとして働くにあたってやるべきことは以上。4年半やってきて思うのは、準備8割、実行2割ってこと。しっかり準備すれば、不安も軽減されるし実際にうまくいく。少しでも参考になれば。