「Googleが言ってたから」でボタンの色を決める人たち

久しぶりに「Google先生が言ってたから」で判断するネタに出くわした。

手伝ってるA社でのこと。あるページのアクションボタンの色をどうするか議論してたら、担当者が「Googleがボタンの色は暖色がCVR高いって言ってたから、暖色にします」と言い出した。

ああ、またかよ。「Google先生の言うとおり」の判断。どんだけGoogleを崇めてんだか。もはや先生というより神様扱い。そこまでいくと宗教の域だし、思考停止すぎて萎える。

確かに、赤色は強くて目立つし、興奮度が高まってアクション意欲も高まる。でも一方でエラーに使われる警告色でもあって、身構えてしまう不安を煽る色でもある。つまりメリットもデメリットもある。

CTAボタンの最適な色は存在しない

そもそもCVRが高くなるボタン、いわゆるCTAボタンの色は何色がいいのか?答えは「最適な色は存在しない」だ。

CTAボタンは色だけじゃなく、形やサイズも重要。文字との配色もあるし、テキスト文言もめちゃくちゃ大事。つまり掛け合わせとなる要素が多い。だからこそA/Bテストが必要になる。

それにサイトやページの内容、ターゲットユーザー次第で変わってくる。今回のケースでは、デザイナーと打ち合わせた結果、サービスのコンセプトや商材、ターゲット、トンマナを考慮して、暖色より寒色が最適という結論だった。青色でも見やすさわかりやすさ、ボタンの押しやすさは実現できる。

もちろん青が正解だとは言い切ってるわけじゃない。CTAボタンの色に正解は存在しないのだから。それなのに「Googleが暖色だと言ってたから赤」って判断はほんと残念。いずれにしても、赤なのか青なのか、仮説検証を繰り返していくしかない。

今日の気づき:Google視点も大事だけど、それよりもユーザー視点。目線というか視座が違うんだよなー。今回は最終的に赤色ボタンになりそうだけど、折を見てA/Bテストの実施を提案するつもり。UX担当という肩書きがあるので、ここであきらめるわけにはいかない。

ていうか、Google先生が暖色と言ってたソースが知りたいw

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この記事を書いた人

フリーランスのWebディレクターとして活動中。5回の転職を経て気づけばフリーランスで個人事業主になっていた。アラフィフになって物忘れが激しくなってきたこともあり、日々の仕事で思ったことや気づいたことをメモっておこうかなと。

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