最近、フリーランスの仕事募集サービスのプロフィール情報を更新した。その際に気づいた、経歴書作成のポイントをメモしておこう。
職務経歴書とは
自身の職歴や経験、スキル、成果などをまとめた書類で、求職活動やキャリアアップの際、企業や採用担当者に自分の能力や実績をアピールするために提出するもの。一般的に「履歴書」と一緒に提出することが多い。
よくある落とし穴
職務経歴書の作成で意外と抜け落ちやすいのが「職歴における具体的な成果」だ。これほんと見落としがち。
自分がどのプロジェクトでどんな役割を果たし、どういう成果を出したのか。具体的な数値や事実を交えて、その成果が組織やプロジェクトにどんな影響を与えたのかをしっかり伝えることが大切。
かつて私が採用業務をしていた頃、最初にチェックするのは具体的な数値や成果がちゃんと記載されているかどうかだった。「ある会社でこんな仕事をしました」だけでは、採用担当者の心には響かない。
感情や印象だけでアピールされた経歴書は、採用側にあまり影響を与えないし、信頼性に欠けるように感じられてしまう。残念だけどこれが現実だ。
「STAR」メソッドの活用
私が職務経歴書を書く際に常に心がけているのが「STAR」メソッドだ。
STARメソッドとは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取ったアクション指向の手法。この方法を使えば、職務経歴を具体的かつ魅力的にアピールできる。
最初は難しそうに思うかもしれないけど、実はそうでもない。以下を意識しながら書いてみると、案外スムーズに書けてしまう。いや、ほんとにw
1. Situation(状況)
具体的なプロジェクトや状況を説明する。どんな背景や課題があったかを具体的かつ簡潔に記述。
例:「過去の職務において、有料会員登録の案内ページを担当しました。」
2. Task(課題)
直面した課題や目標を述べる。自分がどんな目的を持って行動したのかを明示。
例:「企画提案時に、競合サービスとの差別化戦略を立案する必要がありました。」
3. Action(行動)
自分がどんな具体的な行動をとったかを説明。課題解決や目標達成にどう寄与したかを詳細に示す。
例:「マーケティング担当として市場調査、ユーザー調査を実施。ターゲット市場とユーザーのニーズを把握し、サービスの特徴を最適化しました。」
4. Result(結果)
行動がもたらした具体的な結果や成果を示す。数値や事実を使って、どんな影響をもたらしたかをしっかりと示す。
例:「新しい案内ページのリリースにより、CVRを30%増加させ、売上高を前年比で50%向上させることに成功しました。」
今日の気づき:STARメソッドを使うと、経験が一貫したストーリーになり、採用担当者に自分の能力や成果を分かりやすくアピールできる。さらに、これらの経験から得たスキルも挙げると、アピール力がさらにアップする。思ったより難しくないので、まずは手を動かしてみるといい。「あれ?意外と良い感じに書けてる?」となるはず。